日吉大社山王祭2017日程や見どころなど
滋賀県大津市で毎年春に開催される日吉大社山王祭をご存知ですか?
東京都千代田区の日枝神社の山王祭がありますが、それらと区別するためにも、日吉大社の場合は日吉山王祭と呼んでいます。
歴史が古く、伝統ある祭事で平安時代以来、日吉祭と呼ばれたそうです。行事には様々な意味があり、伝統を重んじる祭事でもあります。今回は日吉大社山王祭の見どころや日程についてご紹介します!
日吉大社山王祭とは?
延歴10年、桓武天皇が日吉社に2基の神輿をご寄進されて以来、1200年以上の歴史を有する山王祭です。祭礼中には、山王七社の7基の神輿が登場し、桜満開の中、湖国三大祭にふさわしい勇壮な神事が行われます。この神輿は1基1500キロもある大きなもの。沢山の人数で移動させていきます。
国三大祭の一つにも数えられている日吉大社の大祭は、毎年4月12日から15日に行われ、日吉大社にある七つの宮の神輿がお渡りします。見どころも沢山あり、神輿を激しく揺さぶる「宵宮落とし神事」(13日夜)や、七社の神輿が湖上を渡る「船渡御」(14日)など、古式豊かな祭礼の数々が繰り広げられます。
1つ1つにきちんとした意味がありますので、理解したうえで観覧するとより楽しめますよ!
2017年の日程
毎年4月12日~4月15日に行われています。
2017年4月12日(水)〜4月15日(土)
見どころ
◆4月12日 午の神事(ウマノシンジ)
牛尾山(ウシオヤマ)の地主神信仰に基づき、山上の社から急坂を松明を先頭に神輿をかつぎ降ろして東本宮拝殿に移します。一説には見合いを済まされたご夫婦の神様の結婚式を再現する神事ともいわれています。
◆4月13日 花渡り式(ハナワタリシキ)と宵宮落とし(ヨミヤオトシ)
花渡り式は、甲冑を着た5歳位の子供達がその日の夜に出産を迎える神様にお祝いのお花を供える儀式です。
夜7時30分からは、東本宮系4社の神輿を激しく降り落とす宵宮落としが行われます。
王祭の神事中、最も勇壮な神事で、前夜婚儀を挙げられたご夫婦の神様からお子様が誕生する様子を再現しているそうです。
大政所に神輿が4基並べられ、生源寺にて読み上げ式を済ませた駕輿丁達が、神輿に到着すると一斉に神輿を揺さぶり、神様の陣痛を表すと言われています。
4基揃った中での神輿振りは迫力があり、大きな音が響き渡ります。
◆4月14日 例祭~神輿渡御
午後3時から7基の神輿は神社を出て町内を巡り、琵琶湖上へと進みます。桜並木を進む神輿行列は美しくじっと見てしまう程。ここでは粟津の御供を奉納して、夕方日吉大社へ帰ります。前日までの迫力ある神事とは違い、華やかな祭事です。
西本宮ご祭神の大己貴神は、天智天皇が大津京遷都の祭に奈良からお招きした神様ですが、お越しの際には琵琶湖を渡ってこられたと伝えられています。 それを再現するために、神輿は神社を出て町内を巡り、琵琶湖上へと進みお供えされます。
7基の神輿が琵琶湖を渡る様子は、歴史絵巻を見るかのように華やかです。是非見ていただきたいポイントです。タイムスリップの感覚を味わってください。