日高火防祭2017日程や見どころ、アクセス情報は?

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日高火防祭2017日程や見どころなど

日高火防祭
東北には、日高火防祭(ひたかひぶせまつり)と呼ばれる、春のお祭りがあるのをご存知ですか?岩手県無形民俗文化財に指定されているお囃子もあるお祭です。今回はそんな伝統的なそのお祭をご紹介します!

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日高火防祭とは?

4月28日と4月29日の前夜祭・本祭の2日間に渡って、雅なはやし屋台と華やかさ満載の一台絵巻を見せてくれる日高火防祭りは、長い冬を抜け東北・岩手に春が来たことを告げる大イベントです。

町組ごとに華やかに飾り立てられたはやし屋台が太鼓・大太鼓・三味線を奏でながら街中を練り歩きます。

・・・日高火防祭の由来・・・

旧藩時代 水沢城主・伊達宗景公が少年時代に仙台伊達公の命を受け江戸にしばらくいたときのことです。江戸での火事の多さにたいへん驚かされました。

中でも明暦三年(1657)の、俗に「振袖火事」と言われる大火は江戸の大半を焼き尽くし、死亡者10余万人をかぞえてといわれるもので、それらの悲惨な火事・災禍を何度も見たことにより火災の恐ろしさを肝に銘じ水沢に戻るや、すぐさま火防の対策に力を入れました。

いつ起こるかわからない災難を神仏のご加護によって未然に防ごうと祈り、日高妙見社の「日」は「火」に、瑞山(みずやま)神社の「瑞」は「水」に通ずるとして、両方の神社に祈願したのが始まりと言われています。

県の無形民俗文化財の日高囃(ひたかばやし)という囃子を奏でながらはやし屋台が街中を練り歩きます。

2017年の日程

4月28日 前夜祭  (町印、打ちばやし、はやし屋台は出演しません)
4月29日 本祭

お問い合せ先(総合窓口)
 奥州市商工観光部商業観光課観光物産係 TEL:0197-24-2111(内線272.273)
 
日高神社火防祭保存会事務局((一社)奥州市観光物産協会内)
TEL:0197-22-7800

見どころ

京都の祇園祭を模した華やかなお祭りで、絢爛豪華なはやし屋台は各町組から「町印」「打ちばやし」「はやし屋台」の3つの屋台が繰り出します。

「町印」はその町を象徴する漢字一文字と町名が書いてある標識の周りを井戸・馬簾・火の玉・柄杓で飾り付けた屋台を引き、各町組の先頭に立ちます。

「町印」

これは江戸時代に水沢城主が城下六町にそれぞれ「仁」「心」「火」「防」「定」「鎮」の漢字一文字を与え、それを受けた各町はその字をシンボルマークにして掲げたのが町印の始まりです。

文字をつなげると「仁心をもって火防を定鎮す」(字の順序には異説あり)と、防火防災の心得を謳ったものと言われています。

「打ちばやし」

屋台とその中で演奏されるお囃子の総称を指し、「内ばやし」又は「トットコメー」とも呼ばれます。

はやし屋台よりも一回り小さく、演奏は笛師(2人)、大太鼓を叩く男子(2人)、小太鼓を叩く幼児(数名)で構成され、全町組同じ音曲です。

江戸時代後期までは町印と打ちばやしがこの祭の原型でした。

「はやし屋台」

唐破風の屋根や欄間に朱や金の彫刻が飾り付けられた雛壇状の屋台です。

見返りには牡丹と枝垂桜の造花が飾られます。囃子は笛師(2人)が奏でる音曲に合わせ「お人形さん」と呼ばれる早乙女が小太鼓(15~20人)と「お嫁さん」と呼ばれる三味線(娘5人・師匠1人)で調子をとります。

この笛・三味線・太鼓が主流となった打ちばやし・はやし屋台で奏でられる祭囃子を総称して日高囃子と言われています。

昭和40年代まで、ほとんどの屋台は担ぎ屋台であり、絢爛豪華な屋台の下で数十人の男達が「木遣り歌」を歌い屋台を担いでいました。

しかし、屋台の担ぎ手不足により台車のついた押し屋台へとかわっていき、現在は屋台前に飾りの担ぎ棒を付け担ぐ様子を表したり、「ゆすり(沿道商店や観客にお囃子を披露するため屋台を左右に向ける行為)」を、台車の上に乗る屋台を回転式にしたりと、かつての祭の姿を再現する工夫がなされています。

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