四天王寺どやどやって?!日程や見どころなどをご紹介!
毎年正月から開催されている「どやどや」。“風変わりなもの”な祭事として親しまれています。大阪で毎年1月に開催されている奇祭。どんな祭事なのか、そしてどのような意味があるのか、日程や見どころと共にご紹介します!
四天王寺は、推古天皇元年(593年)に聖徳太子が建立した日本仏法最初の官寺です。
南から北へ向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、それを回廊が囲む形式である「四天王寺式伽藍配置」がとられており、日本では最も古い建築様式とされています。
四天王寺どやどやとは?
どやどやとは大阪の四天王寺で行われる祭事で、約1000年もの歴史があります。
天下泰平や五穀豊穣を祈願する「修正会」が行われます。
法要中に祈祷された牛王宝印(ごおうほういん)という「魔除けの護符」を、僧侶らが内陣から柳の枝に挟んで撒き散らし、それを奪い合うために大勢の人々が六時堂の階段の上に集まり、押し合いへし合いするというものでした。
皆がドヤドヤと群がるところから「どやどや」と名前が付いたと言われています。
ちなみに、赤と白のふんどし姿で群がるのですが、寒い中なぜ裸なのかというと、
「産まれた時と同じ状態になる事によって清浄無垢になる」と言われている為です。
全国で行われている裸祭りにも通ずるところがあります。
この祭事は、誰でも参加できるという訳ではなく、危険防止のため特定の中学校・高校の生徒達で奉仕をしており「魔除けの護符」の配布も撒き散らすというよりは、どやどや終了時から
「授与品」としてお配りしています。
2017年の日程
修正会の結願日(1月14日)に六時堂で行われます。
午後2時頃から1~2時間程度
見どころ
1番の見どころは、男達が鉢巻とふんどし一丁でお札を奪い合う場面です!
「わっしょい!わっしょい!」という声とともに、 赤組は西方から、白組は東方から、亀の池の石橋南端で合流し、六時堂正面に集まります。昔は、東の白は生野方面の百姓、西の赤は阿倍野方面の漁師で分かれていたそうで、その名残です。
観客は1000人以上おり、地元の冬の風物詩となっています。
六時堂に集まった参加者は、般若心経を読誦のあと、もみ合いに移り、25枚の御札と呼ばれる魔除けの護符が2回まかれ、激しい争奪戦が繰り広げられます。
容赦なく水がかけられるのですが、これは修養の為では無く、男達の熱い争奪戦によって、摩擦火傷を避けるためだそうです。周囲は、こんな寒い冬の日に水をかけるなんてと思いますが、かけられた水が水蒸気となるくらい熱気があります!
赤と白、多くお札を奪った方が勝利とされ、豊作や大漁が約束されたと言われています。
お札を奪った人は、1列に並び1人ずつ観客に紹介され拍手を受ける事が出来ます。
前半と後半とに行われ、参加人数も学生や教員を始め1,000人以上になります。