日本の奇祭!群馬の「ヤッサ祭り!!」
夏になると各地で様々な奇祭が行われます。言い換えれば奇祭とは、古くからの伝統を重んじて
その伝統を地域の市民が受け継ぐ大切な儀式なのです。今回は、群馬男子のふんどし姿を見る事が出来る「ヤッサ祭り」についてまとめてみました!
ヤッサ祭りとは?
群馬県にある若宮八幡宮で五穀豊穣や無病息災を祈るお祭りです。なんとこのお祭り、戦国時代からの歴史があります。「やっさ、もっさ、シンジュウロー」の威勢の良い男たちの掛け声が響き渡り、ふんどし姿で大暴れしながら鏡内を走り回ります。 祭りのクライマックスには、社殿の鈴がもぎ取られ、うまく取れるとその年は豊作になると言われています。
「シンジュウロー」というのは、戦国時代に実在した「大木 新重郎」という武士の名前を掛け声にしています。新重郎は、自分の腰紐に村人たちを数珠つなぎに捕まらせ、城の争乱から避難させたそうです。これがヤッサ祭りの起源だと伝えられています。なんとも、ドラマになりそうな出来事ですね。
2016年の日程
【日時】2016年9月24(土)19時~21時
【場所】若宮八幡宮
【お問い合わせ】みなかみ町観光協会/0278-62-0401
見どころ
毎年参加者が10数名と、そこまで大規模で行うお祭りではありませんが、ふんどし姿の男たちは志高くこの祭りに参加しています。
お神酒を呑んだあと、男たちは前の人の下帯を掴み、神社の鳥居から鏡内へ勢いよく雪崩れ込みます。先頭は、両手に鉦をもっており、打ち鳴らしながら「ヤッサ、ヤッサ、サンジュウロー」と繰り返します。前の人の褌を離すまいと全員真剣で必死です。
1列になった男たちが蛇行したり、輪になったりトグロを巻いたりと7回のお勤めを果たします。そのころにはもうヘトヘトで途中地べたに寝そべって休憩しています。
最後の7回目に、全員で協力しながら鈴綱をもぎ取り、祭りの儀式は終了となります。
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柱登りの勇壮な姿は最大の見どころです。ちなみに、柱によじ登る様は、昔近くの利根川が氾濫した際、村人たちが崖をよじ登って難を逃れた事に由来しているそうです。戦国時代から伝わる由緒正しいこの祭りを是非応援しに行きましょう!!