大国魂神社くらやみ祭 2017日程や見どころなど
大国魂神社で行われているくらやみ祭をご存知ですか?くらやみ祭りの歴史は古く、武蔵国(むさしのくに)で11世紀ころから行われていた国府祭から来ています。では、なぜ「くらやみ祭」と言うの?そのルーツや見どころについてご紹介します!
大国魂神社くらやみ祭とは?
わざわざ暗闇でお祭りが行われる理由はちゃんと存在します。
古来「尊いものを見るべからず」という礼儀がありました。
神聖な御霊をひと目に触れさせないようにお祭りは夜に行われたのです。
昭和35年までは午後11時頃に神輿の渡御が始まり、翌朝午前3時から4時頃に神社に戻っていました。まさに真夜中。時代的にも外には灯りもなく、気配は分かっても細部までははっきりとは見えない状況です。そう簡単には神様を見ることなどできないのが当たり前の事だったのでしょう。
現在では時間が早まり、時間的にも外の状況的にも明るくはありますが昔のまま「くらやみ祭」と呼ばれ親しまれています。
2017年の日程
くらやみ祭は毎年4月30日~5月6日まで行われます。
2017年は4月30日(日)~5月6日(土)に開催されます。
現代ではGWにはまっていますが、大昔はGWや曜日などが基準になっているわけではありません。けれども、ピッタリと連休にぶつかることもあり毎年70万人もの人で賑わっています。これだけの人がお祭りに来て楽しんでくれるのなら、神様も昔より明るくても大目に見てくれていることでしょう。
動画
[arve url=”https://youtu.be/vuHXSCBxuyw”/] 【日程】9:30出発~15:30帰社
品川海上禊祓式(しながわかいじょうみそぎはらいしき)
「汐盛り」とも呼ばれ、祭りに参加する神職一行が品川海上で身を清めます。
これが祭りの始まりです。
9:30~
祈晴祭
大祭期間中、お天気に恵まれるように、そして安全に執り行われるよう祈願します。
午後7時30分から午後8時
御鏡磨式 塩で鏡8枚を磨いて清める儀式です。
午後6時から8時
山車の競演
けやき並木通りに山車が約8台出てはやしたてます。
午後8時
競馬式(こまくらべ)
烏帽子をかぶり直垂をつけた騎手がまたがり旧甲州街道を一之駒から6頭の馬が3往復します。
午前9時
御綱祭(みつなさい)
お神輿のお祓いをするため、飾り綱をかける祭典です。午後12時30分から午後2時
萬燈大会
市内各町が作った花萬燈の競演です。
午後1時30分
子供御輿渡御
子供御輿約20基が参道からけやき並木へ町を練り歩きます
午後5時から6時
太鼓の響宴
神社大鳥居前には大太鼓が揃い、力強く打つ太鼓の音が府中の街に響きわたります。
午後6時から9時
山車の巡行
24台の山車が囃子の競演をしながら大鳥居前の旧甲州街道やけやき並木を中心に賑やかに巡行します。
午前10時
例祭が拝殿で行われる最も重要な祭儀です。午後1時30分から
道清め
神輿が通るのに先立ってササラを使い行列になり参道から御旅所までをお祓いします。
午後2時30分から
太鼓送り込み
各宮の大太鼓6張りが随神門内と拝殿前に送り込まれます。
午後3時30分から
御饌催促の儀
午後3時30分から
動座祭 一般非公開です
午後5時20分から
威儀物授与
御輿の露払いをするための、刀や弓を渡す儀式です
17:20~
御霊遷の儀
本殿から御霊を各御輿に移します。
午後6時
御輿渡御(みこしとぎょ)
このくらやみ祭の最大の見所はこの御輿渡御になります。花火の合図とともに6張りの大太鼓が打ち鳴らされて「おいで」と呼ばれる御輿渡御が行われ御旅所まで渡御します。
午後8時30分 坪宮奉幣
午後10時30分 野口仮屋の儀
午後11時 やぶさめの儀
午前4時から8時頃
御輿還御
朝方午前4時に各御輿が御旅所を出発して町内を巡行してから午前7時半までには境内に戻ります。午前9時
御輿から本殿に御霊を収め大祭が無事に終了したことを報告し、これでくらやみ祭りは終了です。